mirror, mirror, mirror mika ninagawa
¥11,000
蜷川実花の創作活動の源である「破壊、再生、また破壊」をテーマに、7つの冊子、ポスター、ステッカー、ポストカードなどを風呂敷状の表紙で包んだ、書籍という概念をも〈破壊、再生、また破壊〉した合本となるアーティストブックをリリースします。
そこに収められた作品は、デビュー当時のものから最新作まで多岐にわたり、それらをページネーション、コラージュ、カラーコピーなど、あらゆる手段を用いることで、蜷川作品の破壊と再構築を試み、さらには読者自身が何度でも〈破壊、再生、また破壊〉できる仕様となっています。
VIRA
VIRA SKY EDITION
¥9,900
VIRA SOIL EDITION
¥9,900
世界最大級の写真フェア「PARIS PHOTO 2025」で発表された本書の収録作品の多くは、桜のかたちをとどめながらもその輪郭を曖昧にし、花びらが光と空のなかに溶けていく瞬間をとらえています。それは、かたちを写すのではなく、光と感情のゆらぎを写す─まるで印象派の絵画のように、現実を抽象の中へと還していく試みです。
手前に漂う花びらの柔らかな輪郭、丸みを帯びた階調、そしてビビットでありながらも淡くにじむ色の重なり─そのすべてが、蜷川実花という存在を映すもうひとつの鏡のように、見る者の記憶を静かに呼び覚まします。
編集・造本設計・出版を手掛けたのは、日本を代表する造本家・町口覚。表紙には、2025年4月に東京・目黒川で採取したソメイヨシノの花びらから抽出した染料で染め上げた、唯一無二のオリジナル生地を使用しています。
散りゆく花びらの記憶が、そのやわらかな質感の表紙にそっと息づき、〝桜の花びらが空から舞い、土へ還る。〟という造本コンセプトを重ねるように、2種類の表紙デザイン(SKY Edition / SOIL Edition)をご用意しました。
日本発売の特典として、小説家・詩人の川上未映子氏による別刷寄稿文が本書に挟み込まれています。
30年近くキャリアを重ねていくなかで、映画やインスタレーション作品など大きなプロジェクトをやる機会も増えてきた。
どれも新しい挑戦だし、いつだって熱を入れて作品をつくっているけれど、やっぱり写真が全てのスタート地点であり帰る場所。今日もどこに発表するでもなく、呼吸をするように撮り続けている。
大きなプロジェクトをやればやるほど「カメラで世界を切り取る」というシンプルな行為が輝いて見える。改めてそんなことを感じていた時に、この本の話が舞い込んできて、自然とこういう形になっていった。
これまでに 100 冊以上出してきたどの写真集とも違う、私の創作に対するある種の狂気を孕んだエネルギーや「撮らずにはいられない」原始的な衝動を詰め込んだ本が完成した。
編集者を筆頭に、この本に関わった全員が尋常じゃないエネルギーと愛を注いでくれた超アナログな本。この時代にこの本をつくったのは必然だったと思う